低負荷設計・回分式活性汚泥処理法の
複合ラグーンシステム®
特色
FEATURES POINT
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POINT 1
ひとつの処理反応槽
複合ラグーンが単一処理反応槽として、曝気槽兼沈殿槽の役割を担っています。
4つの工程[原水流入]、[曝気によるBOD等分解]、[活性汚泥沈降による処理水分離]、[処理水取り出し]をエンドレスに繰り返します。回分式活性汚泥処理法と呼ばれます。 -
POINT 2
希釈水が不要
高濃度の原水でも、無希釈で処理できるよう設計しています。希釈用に多量の井戸水等を確保する必要はありません。
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POINT 3
弾力性のある運転性能
廃水の量・濃度は、季節や管理状況などにより常に変化しますが、曝気時間や沈殿時間を簡単に変更できるため、原水の変化に対応した弾力的な運転が可能です。
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POINT 4
効率的な曝気システム
独特の反応槽の形状、及び曝気システムにより、同じ活性汚泥処理法でも従来のシステムでは1kgの酸素を導入するために1.7kWh程度を要するのに対し、本システムでは0.9~1.3kWhの消費電力です。効率的な曝気でコストカットが可能です。
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POINT 5
低ランニングコスト
機器の運転調整を簡単に行えるため、過不足ない電力消費の調整が可能です。機械類の故障や消耗が少なく省人力のため維持管理費を低く抑えられます。
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POINT 6
極めて単純化された設備内容
管理作業工数がすくないため誰でも容易に運転管理を行えます。活性汚泥の質が安定しているため余剰汚泥の脱水処理も簡単です。
機能
FUNCTION
無希釈のもと、高濃度(BOD ~30,000mg/L)の有機性廃水のBODやSSを高度に除去し、更に、脱窒(窒素除去)、生物脱リンにも優れます。特に脱窒には秀でており、令和元年7月からの硝酸性窒素の国の畜産暫定基準にも対応しております。また、薬注によるリン等の高度処理にも必要に応じ対応します。
計測・自動運転制御
CONTROL SYSTEM
各種センサーを反応槽に常設しています。機械作動とあわせ、センサーデータがグラフに記録されます。これらのデータを確認しながら曝気出力などを調節するため、管理が極めて容易であり、安定した処理水質が得られます。
リモートモニタリング
遠隔監視システム
REMOTE MONITORING SYSTEM
弊社にて各農場様のデータを監視し、リアルタイムで現場の運転管理をお手伝いしております。各処理水槽の水位異常や故障による機器異常の警報を、管理者がメールで受信することも可能です。
余剰汚泥処理
SLUDGE TREATMENT
低動力・少部品・耐腐食・省洗浄水の脱水機による処理が標準です。
浄化の流れ
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STEP 1
粗ごみ(0.5mm程度以上)をスクリーンで除去し、汚水を一旦流量調整槽に貯留します。
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STEP 2
一定時刻が来ると汚水はラグーンに投入され、曝気(エアレーション)が開始されます。酸素が供給されると、バクテリアが投入された汚水に含まれる栄養(BOD、窒素)を食べ、炭酸ガスと水・窒素ガスに分解します。これが浄化の基本原理です。
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STEP 3
曝気が十分に完了すると曝気機器が停止します。バクテリアはラグーンの底に沈んで、ラグーンの水面にはBODと窒素類が少なくなった良好な上澄水が現れます。
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STEP 4
上澄水のみを取り出して放流すればひとつのサイクルが完了です。
1日に1~3サイクルを自動でエンドレスに繰り返します。
一定量以上のバクテリアは不要(余剰汚泥)なため取り出し、脱水機により水を分離します。
ろ液はラグーンに戻され、脱水ケーキは通常、堆肥化施設にて発酵堆肥化し畑地に還元されます。
自動制御・遠隔監視システム
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自動運転時間を設定し、各水槽の水位条件やセンサー値などと組み合わせることで、全自動で施設を稼働させます。使用環境に合わせて運転プログラムの変更も可能です。
また、ラグーン中に設置されたセンサーのデータや各種機械作動は自動記録されます。これらの記録を運転調整に生かし、浄化機能を把握し運転管理にフィードバックします。経験と勘に頼るよりも幾倍もの安定運転を行うことが出来ます。
また、遠隔監視(リモートモニタリング)システムとして、モバイル回線を使用して上記のとおり記録されたデータを弊社にて遠隔監視しております。データから処理状況を読み取り、必要があれば運転に関する助言を行います。処理水槽の水位が上限に達した場合にでる水位異常や、機械が故障等により動作しなかった場合にでる機器異常などの警報を、メールで受信することも可能です。
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