スクリーン・脱水装置
スクリーン
原水に含まれる0.5mm程度以上の固形物を除去するために用います。各機種より、処理対象液の固形物濃度や必要な処理能力、価格、メンテナンスの容易性などを比較して選択します。
脱水装置
余剰汚泥液(バクテリアと水との混合液)を脱水するため、また必要に応じて原水の微細固形物を分離するために使用される機械です。能力によって処理水質が大きく変わります。大能力から小型タイプ、取扱の容易性、堅牢性、パーツ内容の単純性、必要な洗浄水量と動力などの異なる各種機種から、処理対象液の性状や量に応じて、機種選択を行います。また、脱水機に合わせて凝集剤の自動溶解装置などの周辺システムもご提案させていただきます。専門メーカーと協力しつつ、より良きシステム開発・改良に努めております。
曝気装置
曝気装置は浄化槽で最も大事な機械です。取扱容易・堅牢・良い電気効率・高い攪拌能力などが選択の着眼点となります。弊社ではブロアと垂直エアレータとの組み合わせの複合曝気により水深8mもの深い深層曝気を行い、高い電気効率を果たしています。
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ブロア
通常は散気装置との組み合わせにより浄化槽で用いられる機械です。単体での曝気水深は4m程度です。
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水平エアレータ
水面に浮かせて水車のような羽根を回し外気と水を接触させることで、曝気と水平方向の攪拌を行います。魚の養殖池などで用いられているものと同様ですが、汚水処理用の仕様です。取扱容易・低価格です。
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垂直(水中)エアレータ
水槽の底に設置するもので、高い曝気効率と攪拌能力が特徴です。1台につき6か所から、水に溶け込みやすい細かな空気を吐き出します。単体での曝気水深は5m程度ですが、ブロアと組み合わせて使用することで曝気水深は8mになります。
センサー
バクテリアはものを言ってくれません。その健康状態や浄化の進み具合を把握することは、目視観察だけでは困難です。病院で医師が心電図や脳波を確認するように、浄化槽でもセンサーにより科学的な情報を得ることにより、的確且つ容易に曝気機器の運転調整や汚泥濃度の調整が可能となります。
複合ラグーンシステムでは下記3種のセンサーに加え、水温センサーや水位センサーを設置して処理状態を把握しています。
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DOセンサー
(溶存酸素濃度計)水中に存在する酸素(溶存酸素)の濃度を計測し、曝気による供給酸素の適量を判断します。
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ORPセンサー
(酸化還元電位計)水中の電位(プラス・マイナス)を測定し、酸化状態にあるか還元状態にあるかを判断します。
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pHセンサー
(水素イオン濃度計)汚泥液の酸性度・アルカリ度を測定しアンモニアの酸化程度などを判定します。
凝集剤等の関連薬品
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高分子凝集剤 BUMOフロック
余剰汚泥や原水を脱水するためには凝集剤が必要です。薬液と汚泥を混ぜて攪拌することで凝集反応が起こり、液中の小さな固形物や高分子単位で溶けている物質が大きく壊れにくいかたまりになります。
弊社では幅広い品番の高分子凝集剤を取り揃えておりますので、ご使用いただく前には凝集試験を行ない、現場ごとに最適な品番を選定させていただきます。
その他、日本養豚事業協同組合の指定銘柄も取り扱っております。 -
無機系凝集剤
ポリ硫酸第二鉄やパック(ポリ塩化アルミニウム)などを販売しています。
ラグーンでの生物処理で除去しきれなかったSSやリンを処理します。放流基準によっては必須な設備です。 -
消泡剤
処理状況が悪化している場合、曝気や攪拌の工程で発泡する場合があります。多くの場合には消泡剤を添加することで、発泡を抑えることができます。日本養豚事業協同組合の指定銘柄も取り扱っております。