木になるはなし

あでやかなドウダンツツジの紅葉
あでやかなドウダンツツジの紅葉

ドウダンツツジ(灯台躑躅、満天星躑躅)

学名:Enkianthus perulatus


紅葉が映える秋の季節といえば、モミジやナナカマドなどを思い浮かべますが、ドウダンツツジの紅葉も忘れられません。

ドウダンツツジは、もともと伊豆半島以西の山地に野生した日本原産のツツジです。葉がしっかりしていて萌芽力も強いので、思いきった刈り込みができること から、生け垣や玉仕立て(球形に刈込む)にも適した庭木として古くから親しまれています。春はスズランのような釣鐘形のかわいらしい白い花をつけ、花のあ とは黄緑色の若葉が冴え、そして秋はドウダンモミジとも呼ばれる紅葉と、ほぼ1年中楽しめます。

灯台(どうだん)の名前は、海岸に立つ灯台(とうだい)ではなく、松明を燃やす「結び燈台」からきています。枝分かれした樹形が、3本の木を束ねた結び燈台の形に似ているところからきているそうです。

また、漢名として「満天星」とも呼ばれますが、これは昔、中国の太上老君が仙宮で霊薬を練っているうち、誤ってこぼした玉盤の霊水が、たまたまこの木の枝に降り注ぎ、かたまって壷状の玉になり、あたかも満天の星のように輝いたからだといわれています。

そんな春の満天星(どうだん)の雰囲気を表す歌があります。

どうだんの 花のこぼれの しろじろと 月夜になりし 庭松の露
太田水穂



春にはスズランのような白い花が咲く
春にはスズランのような白い花が咲く
伊藤忠東京本社ビル北側にも、サツキツツジ、ヒサカキ、オオムラサキツツジなどとともに植えられています。春の花は気付かれないことが多いのですが、秋の紅葉は見つけやすいでしょう。一度、注意して探してあげてください。






データ

変種として淡黄色の花、あるいは白色に紅色の条が入るサラサドウダン、紅い花の咲くベニドウダンなどがある。

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