木になるはなし

ライラック
レンギョウ

レンギョウ(連翹)

学名:Forsythia suspensa

「三寒四温」というように、暖かい春が来たかと思えばまた冬の寒さに逆戻りと、まだ寒さの残る3月も終わりに近 づくころ、暖かい平野部ではレンギョウが黄金色の花をいっせいに咲かせます。それはソメイヨシノ(サクラ)の開花に先行することわずかで、春の讃歌の序曲 を奏でているかのようです。

レンギョウは生命力の強い木で、厳しい環境でも育ちます。寒い山里では、5月に入ろうかというころに、この花を見ることができます。

初春に咲く多くの花木は、葉の出る前に花を咲かせるので花が目立ちます。レンギョウも例外でなく、黄色の花を葉の無い細い枝につけるので、街のいたるところで目につきます。

レンギョウは日本では古くから庭木として多く植えられてきたのですが、もともとは中国原産で江戸時代初期に渡来したと伝えられ、中国名を迎春花をいいま す。背丈は2〜3メートルとあまり高くはないのですが、素直に枝を良く伸ばすので、ちょうど株ごと生花にしたような黄金一色の感じを受けます。


レンギョウ(連翹)
中国からの渡来植物の多くは薬用の目的で輸入されたものが多いのですが、レンギョウもそのひとつ。果実を蒸して 日干しにしたものが“連翹(レンギョウ)”と称して、いまも漢方薬に使われています。消炎や排膿、利尿などの効能があるそうです。また、皮膚病にも効くと いわれ、「しわを取る 」ともいわれているとか。

春先には、黄金の花を求めて陽だまりを散策してみてはいかがでしょうか。

データ

レンギョウの仲間に、花弁の長いチョウセンレンギョウや枝がまっすぐ上に伸びるシナレンギョウ、さらに、石灰岩の山地に生える純国産のヤマトレンギョウがあり、いずれも黄金の花をつける。

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