木になるはなし

ウメ

ウメ

学名: Ginkgoaceae Biloba L.

でも、実は梅は日本古来のものではなく、万葉の時代に中国から渡来した花だということをご存じでしょうか。その名は薬用として伝わった「梅干し」が、中国語で「烏梅(ウメ)」と呼ばれていたことに由来し、舶来好みの当時の気風をうけて、たちまち日本中に流行しました。

万葉集でも梅を詠んだ歌の数は桜の3倍にものぼり、“花”といえば“梅”を指すほどまでになったのです。のちの百人一首のひとつ、

「ひとはいさ 心もしらずふるさとは 花ぞ昔の香ににほひける」
(人の心はわからないけど花の香りは昔のままだ)」。



ウメ
紀貫之がこの歌に詠んだ花とはまさに梅のことで、香りの高いことから別名「匂い草」とも呼ばれています。

また、梅は庭木、鉢植えの代表としても知られ、昔から「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」などといわれます。これは枝を折ると痛みやすい桜に対して梅は枝を切っても平気などころか、正しく剪定すれば花付きがよくなり風格のある樹形にまとまるからでしょう。

さて桜といえばお花見、そして花見酒ときますが、梅となると野点を楽しみ詩歌を詠む、そんな風雅なイメージも強いですよね。まだ少し肌寒いかもしれませんが、風流のためにちょっと辛抱して、観梅に出かけてみてはいかがでしょうか。

データ

一般に紅梅は白梅よりも1週間程度開花が遅い。ウメは寒さに強く、開花前線は九州に上陸後ゆっくり北上し、3ヶ月かかって北海道へ到着する。

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