木になるはなし

アジサイ
イチョウと伊藤忠は縁が深い

イチョウ

学名: Ginkgoaceae Biloba L.

秋は紅葉真っ盛り。といっても、都心では紅葉よりむしろ黄葉のイチョウ並木が目につきますが、イチョウと伊藤忠は縁が深いのです。東京本社の近く、絵画館前通りの名物・イチョウ並木も、大阪本社に近い、御堂筋のシンボル・イチョウ並木もみごとに黄葉しています。


ガクアジサイ
休日は多くの人でにぎわう
絵画館前通り
イチョウの喘正な樹形と葉の造形美は、むしろ現代的な感覚ですが、実はこのイチョウ、現存する最も古い植物のひ とつであり“生きている化石”とさえ呼ばれているのです。1億5000万年前の恐竜時代の地球で最も広く分布していた樹木であり、大半の植物が死に絶えた 氷河期も、気候が温暖な中国で生きのびました。ですから、進化の度合いとしては、ソテツと同じくより原始的な裸子植物に属し、木には雌雄の区別がありま す。秋の味覚のひとつ、ギンナン(銀杏)の実が成るのは雌木です。

原産地の中国では鴨脚(Ya-chio-tzu)と呼ばれた“音”が、いつのまにか日本ではイチョウに。いわれてみれば葉の形が鴨の水掻きに似ていますね。
黄葉したイチョウは、秋の深まりと寺社境内で遊んだ子どものころを思い出させてくれます。

そんな秋の―句。
をさな子の 寺なつかしむ いちやうかな
蕪村

データ

公孫樹、銀杏とも書き、銀杏の実は食用として親しまれるとともに、その昔には洗濯石鹸の代用としても利用された。

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